吾が舞えば【過去動画】

https://youtu.be/gS3KnYiDHyo


バンドをやっていた頃の動画です。なつかしい。

| 音楽 | 23:59 | comments(0) | 一路八 |

【結】
詞・曲 一路八


まずはお日さま顔出した
風が吹き
水になり
土になりなった

草生えて
虫跳ねて
魚が泳ぎ

鳥は鳴き
獣遊んで
人立ち上がる

ひふみよいむなやこともちろらね
しきるゆゐつわぬそをたはくめか
うおゑにさりへてのますあせえほれけ

はじめ二つに分かたれて
理と和を成して
世となりなった

縦と横
結びたり
鳴り生り成して

弥栄と
かたちあらはれ
統べて開けん

巡りゆく物語
惟神
降りにし縁
結ひて歌わん



【解説】
開と対になる、ライブの最初に必ず歌う歌が結です。


結と開。


結んで開いて。


私も、私以外の存在も、たくさんたくさん結ばれて、そして何かが開かれるよう、そんな空間を生み出せたら、織り成すことができればいいな、そう思って作りました。


もともと、開を作っている間から「双子の歌」という言葉が身体か魂か、もしくは両方かのどこかにきちんと置かれていて、ああこれには対になる曲があるんだわ、と思っていました。その時、すでにタイトルは結と決まっていました。


だもんで、開の中には結、結の中には開の文字が入っています。


開が一瞬でできたのに対し、結はまーーーー難産でした。


ずっと輪郭は見えていたものの、今の形になるまでに3〜4年かかっています。


巡りゆく物語
惟神
降りにし縁
結ひて歌わん


最初はこれだけでした。
これに、御詠歌的な節を使いアカペラで歌っていたのですが、何か違うのです。


違うちがーーーーうという感覚が気持ち悪いくらいもぞもぞしてて。


この歌はかっこつけて歌うものではないな、と。


これはきっと、たくさんの人が楽しめるような、誰でもわいわい楽しくなるような、そんなお祭りみたいな開かれた歌だ。


そう思ってからいろいろ考えて、頭絞ってお勉強して考えに考えてできたのが今の結です。


結ぶ、つながる、続いていく。


そんなことを考えたとき、思い浮かんだのが、この国に昔からある「ひふみのかぞえうた」でした。


これは、数え歌であり、世界の始まりから今に連なる流れを歌ったものであり、また、この世界の理を示してもいたりするらしい。


そこまで行って、ようやっと産まれてくれました。


一路八という歌うたいと、いろいろでたくさんの命が結ばれることで、素敵な何かが産まれるといいな、なんて思いを抱きつつ、ライブの一番始めに歌っております。


| 音楽 | 06:13 | comments(0) | 一路八 |

祈りの万里

眠れにゃい。


一年半ぶりにSNSに凸したらば、交感神経がうはうはし始め眠れなくなってしまいました。


ので、闘病中に書きためた歌詞をちょいちょい上げてみます。起きて冷静になって頭抱えてしまったら下げます。



一昨年の秋、縄文時代からの口碑が残る場所へご縁があって行ってまいりました。


その時、表舞台には出ることのない、この国の歴史を聞きました。


美しくもあり、悲しすぎる程残酷で血なまぐさい物語がそこにはありました。


みんな、手探りで必死に自分を守りながら生きているだけなのに、ただ「何かが違う」だけで、何年も、何百年も、何千年も生き続けてしまう悲劇が生まれる。


嘘の上にも正義は存在できるし、それを信じ拠り所とする心に嘘はない。嘘だって時間の力が加わればいつか真実という名を得ることだってある。そして、それが誰かを救うことだってあるのだ。


ただ悲しいのは、そこに至るまでに、確実に確実に謂れのない苦しみを抱えざるをえない人々が存在していること。


平和って何だろう。


知ってしまったら。


そこから先はどうしたらいいんだろう。


そんな葛藤、パラドックスの中で出来た曲が「祈りの万里」です。




祈りの万里
詞・曲 一路八


あかがねの音渡る
この時に生まれ
あまねく照らす日の光と
瀬にたゆたう


人は流る
時もまた
違う思い 数多のまこと
今日も陽はさす


力なきこの身を抱く
川は瀬を速み哭く
いつの日か手と手を重ね合わせ…
夢は今も静かに


それぞれのまことを抱いて
人は怯え傷つけ
親とはぐれた獣の子のよう
必死に生きてるだけ


夢を見ていました
きれいな夢でした
誰かを傷つけるかもしれぬと
知らずに


解は違う
それもまた
託す思い 託される者
みな空の下


吹きすさぶ嵐越えても
越えられぬ傷がある
時よ 空よ 雨よ 吼える川よ
どうすれば流せよう


愛し君 今はいずこに
笑顔でいるのでしょうか
どうか優しくやわらかな風が
君と共にあるように


行かないで行かないで今
時があふれ波立つ
ちりぢりに舞う花びらのように
運命は行方知れず


悠久の祈りをたたえ
川は万里を流る
幾度も重ね迷い違えて
それでも私は行く

| 音楽 | 02:28 | comments(0) | 一路八 |

今昔前夜

そもそも、私は何者なのか。
両親から授かった名前と共に生きる私。
その名前に辿り着くまでの物語が私は知りたかった。

自分のルーツ。生まれた家、生まれた国、生まれた星、生まれた時代、そこにつながれた円のような立体のような軸。

座標を自在に変化させるために必要なルーツ。

それを紐解く中で出会った無数の名もなき物語。

誰よりも愛しい名もなき人びとに思いを馳せると、なぜだか、ただただ会いたくて会いたくて胸が苦しい。

そんな思いが溢れてできた曲です。



【今昔前夜】
作詞・作曲:一路八


光さす 暁の空
時はまた生まれゆく
幾度も 幾度も越え
満ちては 去りゆく


名もなき者 追われゆく者
血は続き 地をつなぐ
夢のあと 流れてめぐる
何も語ることなく


夜明けの風をまとい
一人崖に立つ
つながれし契りの果てに
結ばる時もあろう


空を裂きやってきたのだ
道なき道を綴り
刻まれし夢物語
君との約束


天を翔ける 地を駆ける声
私はここにいます
幾年もお慕い申し
君を探しています


幾億の痕を負い
君の影を抱く
会いたいよ 今 会いたいよ
空が哭いている


夜明けの風をまとい
一人崖に立つ
しなつ風吹かば凛の灯
燃ゆる火石動なく
| 音楽 | 01:20 | comments(0) | 一路八 |


絶賛作曲中です。




こうして、ライブを控えて曲を作ったり、身体を整えたりしていると、ああここまで来てたんだなあと、感慨深い気持ちになります。




特に、棘のない落ち着いた緊張感を持っていられることが、本当にありがたい。





ここ2年ほど、必ずライブの最後に歌っている曲があります。




私が生まれて初めて作詞作曲した曲「開」です。




何があっても、どんなことが起きても、この曲で私は私を取り戻すことができる。




私の原点である曲です。




2011年3月11日。
私の生まれ故郷である石巻が大きな地震と津波に飲み込まれました。




私の育った家も、流されはしなかったものの、一階がすべて水に浸かり、30年続いた父の病院もすべての機械がだめになり診療不可能になりました。




震災後、ルートが開いてすぐに石巻に入り、ひたすら自分の家を片付ける作業をし続けました。




心は表層では不気味なほどに静かでした。
ライフラインはすべて停止していたので、毎日毎日泥だらけだったけれど、みんなで笑って、あたためあって、協力し合って、元の生活を取り戻すためにひたすら身体を動かしていました。




でも、その奥では。
表の静かさと同じくらいの強さで、心が悲鳴をあげていました。




その悲鳴がどこから来るものなのかも、何なのかも全然わからないまま、毎日夜になると一人家族と離れて泣いていました。ダウンジャケットを着込んで毛布にくるまって、ぶるぶる震えてわんわん泣きました。




窓の外を眺める父の背中、泥水を吸ってふやけたカルテ、家中に漂う不自然な潮のにおい、すでにごみになってしまった思い出を運ぶ母の横顔、すべての瞬間が何もかもが痛みになって、毎日積もって行き場がなくて、刻まれ続けて、刻める場所すら見当たらなくなって、麻痺し続けた痛みが、また回復し始めると痛み出して、そのうち自分がわからなくなって、何かを本能的に保っているのはわかっていたけれど、その何かの名前も思い出せなくなって、それでも身体は勝手に日常を刻んでいて、無機質なオートメーション化された言葉しか使えなくなっていって、それまで毎日を彩っていた鮮やかな言葉たちが音もなく眠りについていって。




そして、少しずつ、音が遠ざかっていって。




もともと弱かった左耳が、震えてくれなくなって。




声も震えなくなって。




私は歌えなくなりました。




死ぬかも、と思いました。




死にたくない、とも思いました。




無駄にしてはならないもの、避けてはならないもの、果たさなくてはならないものが、その時の私には生まれてしまっていたから。




私はまだあがけると思いました。あがかなくちゃとも思いました。選択肢なんてないと思いました。




既にもう泥だらけで、体重だって10kgも増えて見てくれも崩れて、かっこつける必要も余裕もなくて、もがいてあがいて笑われたとしても、今の自分には痛くもかゆくも何ともない。




だから、やろうと。歌おうと、思いました。




まずは、自分の心を救う歌がほしいと思いました。




やりきれない、毎日毎日泣き続けている自分の心を、そっと撫でてくれる歌がほしかった。




私は、以前からお声をかけていただいていた、真言宗の金剛流御詠歌の門を叩くことにしました。




昔からよく遊びに行っていた奈良の吉野のお宿の御主人(通称・おっちゃん)が御詠歌の先生で、泊まりに行く度によくすすめられていたのです。




実は、私は結構ディープな仏教アレルギーで、すすめられる度にそれとなくやんわりスルーしていました。理由は自分でもよくわからなかったのですが、お経とかお寺とか仏の教えというものが、どうも苦手でできることなら関わりたくなかったのです。




でも、この時は、御詠歌をやろうとまっすぐに思いました。今までの自分にはない、くっきりとしたものがほしい、そう思ったのです。




おっちゃんは大喜びで迎えてくれました。




そして、当時の私の気持ちを汲んでくれたのか、神も仏も関係ない、とても自然で普遍的な一曲を教えてくれました。




「無明無常」という曲でした。




私の生きる道は、明かりもなく、灯火一つ持つことなく、寄る辺すらない旅ですが、だからこそ、人は一人で生きていけないことを、私は一人ではないことを知ることができるのです。




そういう歌でした。




正直、御詠歌はとても難しく、音もフレーズも節回しもとっても複雑で、最初におっちゃんが歌うのを聞いたときは、一体何が起こっているのかわからない感じでした。




でも、なぜか不思議にすんなり歌えてしまいました。すぐに覚えられて、おっちゃんにもびっくりされました。そして、私もびっくりしました。だって、私、歌える状態じゃなかったから。




その夜は、部屋に戻ってわんわん泣きました。




何が起こっているのかよくわからず、泣きながらどんどん混乱して真っ白になって何も考えられなくなって、そして、気がついたら曲が一曲出来上がっていました。




それが、「開」です。




人は一人では生きていけない。




震災を通じて私が感じた大きな大きな痛み、そして、死んでも持ち続けていくだろう宝物。




人は一人では生きていけない。




この重さを私は忘れない。




だから、たぶん、歌えているんだと、思っています。





詞・曲 一路八




風を知り 背中を押され
水に遊んで 恵みを浴びて
土と語り 命に泣き
燃ゆる火が行く手を照らす




夜はいつ明ける 日はいつ昇る
灯火はなく 寄る辺も知らず
一人では生きていけない
ただ泣くだけのひ弱な命




だからこそ私は知っている
一人ではないことを




風を知り 背中を押され
水に遊んで 恵みを浴びて
土と語り 命に泣き
燃ゆる火が行く手を照らす




夜は結ぶ 鬨の声
開かれし朝に立ち上がり
流れし歴史 胸に刻んで
大地踏みしめ




父と戦い泣きわかりあい
母と戦い泣きわかりあい
友とぶつかり別れ出会って
あなたと歩み己を知る




幾億の魂 その先に
私は今ここで歌っています




降りにし縁 結い続け
謝して歌い続けます




| 音楽 | 21:31 | comments(0) | 一路八 |

「さびしくて仕方なかったですね」

先日、もうすぐ21歳になるうちの八重洲で拾ったでっかい妹に、「これ買っちゃった♪」と満面の笑みで差し出したTHE YELLOW MONKEYの新しいアルバム。ファンのアンケートをもとにしたベスト盤なのだけれど、それを見た彼女は私の予想に反して、冷めたような、それでいてどこか悲しそうな顔をして、こう言った。

妹「ごめん、知らない」

俺「(|| ゜Д゜)!!!ナンデスト!!!」
...
考えてみたらば、彼らの全盛期は90年代の真っ只中。彼女は、まだ卵からやっと人型になり、この世の空気に慣れてきていた頃だ。

彼女にイエモンのことを聞くのは、私にかぐや姫やガロのことを聞くようなものということだ(゜〇゜;)

衝撃の事実。時の流れは止められない。


それは、さておき。


私、あまり詳しくはありませんが、イエモンの曲がとても好きです。

このありあまる負のエネルギーといいますか、追い込まれて追い込まれてがんじからめになりながら、己と社会と焦燥と絶望と楽観とエロと己とが衝動のままに絡み合い、組んず解れつするギラギラの疾走感がたまらんです。

一番衝撃的で、一番離れられない曲がJAM。

そういえば、やっぱりイエモン好きの弟が、何かの番組でバンドを解散してソロになったばかりの吉井さんと美輪さんが対談しているのを聞いていたらしく、今でもよく話題になる話があります。

対談の中で吉井さんは、ソロになってから楽しくて仕方ないということを滔々と語ったらしい。。

それを受けた美輪さんが、じゃあバンド時代はどうだったの?と聞くと、彼は笑顔でこう答えたそうな。

「いやあさびしくて仕方なかったですね。」

それを聞いた弟は戦慄を覚え、こう思った。「この人はもうだめかもしれない…(|| ゜Д゜)」と。

いつの世も、傑作は孤独の中にしか生まれない。天才は孤独が育てる。私たち姉弟の共通見解です。



 



あの偉い発明家も 凶悪な犯罪者も
みんな昔子供だってね
外国で飛行機が墜ちました  ニュースキャスターは嬉しそうに
「乗客に日本人はいませんでした」
「いませんでした」 「いませんでした」
僕は何を思えばいいんだろう
僕は何て言えばいいんだろう
こんな夜は 逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて
君に逢いたくて 君に逢いたくて
また明日を待ってる


THE YELLOW MONKEY 「JAM」
| 音楽 | 00:10 | comments(0) | 一路八 |

命の数だけ物語があるのに

どこまでいっても、仕組まれている感覚が拭えない。
何を望んでいるのかまったく。
命の数だけ物語があるのに。

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...
何処までが味方で何処からが敵だ?
そこを見誤ると歴史に屠られる
各々で勝手に境界を敷いてる
白地図に刻むは争いの軌跡だ
嗚呼…狭い…ここは何て狭い世界だ…


敵は全部殺すんだ 盟友(とも)よそれで一時安心だ
けれど味方も敵になるんだ ならば先手打って殺すんだ
しかし敵は無くならないんだ だから怯えながら暮らすんだ
されどそれを繰り返すだけだ それが幸せを掴む途だ


間違ってる そんな論理は 間違ってるんだ
この世界を 売ろうとしてる 奴らがいるんだ
気付くべきだ 気付いたなら 戦うべきだ
たった一羽 時風(かぜ)に向かう 白鴉のように


あの頃ボクらが夢見てた 未来へ託した地図を
描き換える影が在ることも 識らなかったボクらを超えて
疾って往こう…予言にない<ハジマリ>へと…


Sound Horizon 「黒の預言書」
全歌詞はこちら
http://tw.m.wretch.yahoo.com/blog/sibasin/5814767


 
| 音楽 | 23:54 | comments(0) | 一路八 |

元気になれるんだもの

最上級の鬱曲だけど、私は聞くと元気になる。
ここまで心を抉れるだけの痛みを持った人がいること、ここまで探って暴いて包み隠さないでいてくれる人がいることに、私は救われる。


 


 
| 音楽 | 00:00 | comments(0) | 一路八 |