不自然な風

不自然な風がつらい。


台風、満月、月食に加え、不気味なごろっとしたかたまりが撫でられたみたいに浮かぶ夕空。ひび割れて、分厚く太く濁って霞んだ空気は決して風になることはなく、ただのうねったかたまりとしてそこに“ただ”在る。


6年前を思い出す。


灰と黒と稠度のゆるいプラスチックが透過しながらゆっくり重くうねって巻いているような重力と磁場の檻。日々少しずつ拡大しながら侵食する。抗うことはあまりに無意味で、ただそこで呼吸する以外に選択肢はない。


その中で私は静かに沈み紛れ沈み見えなくなって。


私は私に届かなくなった。


ひび割れた夕空は嫌いだ。


重く濃くうねる空気のかたまりも嫌いだ。


一万年前も一億年前もきっと、人の手など到底及ぶはずのない自然さで、そこに当たり前のように存在していたに違いないと、そう信じることのできない空は。


この空が生まれることで傷つく誰かがいるかもしれないことを。


道端の一房の雑草にも物語があるのだということを。


まるで呼吸するかのように気づかないでいられる存在があると。


逃れようもなく突きつけてくるこんな割れた空は。


嫌いだ。
| つぶやき | 23:50 | comments(0) | 一路八 |

吾が舞えば【過去動画】

https://youtu.be/gS3KnYiDHyo


バンドをやっていた頃の動画です。なつかしい。

| 音楽 | 23:59 | comments(0) | 一路八 |

【結】
詞・曲 一路八


まずはお日さま顔出した
風が吹き
水になり
土になりなった

草生えて
虫跳ねて
魚が泳ぎ

鳥は鳴き
獣遊んで
人立ち上がる

ひふみよいむなやこともちろらね
しきるゆゐつわぬそをたはくめか
うおゑにさりへてのますあせえほれけ

はじめ二つに分かたれて
理と和を成して
世となりなった

縦と横
結びたり
鳴り生り成して

弥栄と
かたちあらはれ
統べて開けん

巡りゆく物語
惟神
降りにし縁
結ひて歌わん



【解説】
開と対になる、ライブの最初に必ず歌う歌が結です。


結と開。


結んで開いて。


私も、私以外の存在も、たくさんたくさん結ばれて、そして何かが開かれるよう、そんな空間を生み出せたら、織り成すことができればいいな、そう思って作りました。


もともと、開を作っている間から「双子の歌」という言葉が身体か魂か、もしくは両方かのどこかにきちんと置かれていて、ああこれには対になる曲があるんだわ、と思っていました。その時、すでにタイトルは結と決まっていました。


だもんで、開の中には結、結の中には開の文字が入っています。


開が一瞬でできたのに対し、結はまーーーー難産でした。


ずっと輪郭は見えていたものの、今の形になるまでに3〜4年かかっています。


巡りゆく物語
惟神
降りにし縁
結ひて歌わん


最初はこれだけでした。
これに、御詠歌的な節を使いアカペラで歌っていたのですが、何か違うのです。


違うちがーーーーうという感覚が気持ち悪いくらいもぞもぞしてて。


この歌はかっこつけて歌うものではないな、と。


これはきっと、たくさんの人が楽しめるような、誰でもわいわい楽しくなるような、そんなお祭りみたいな開かれた歌だ。


そう思ってからいろいろ考えて、頭絞ってお勉強して考えに考えてできたのが今の結です。


結ぶ、つながる、続いていく。


そんなことを考えたとき、思い浮かんだのが、この国に昔からある「ひふみのかぞえうた」でした。


これは、数え歌であり、世界の始まりから今に連なる流れを歌ったものであり、また、この世界の理を示してもいたりするらしい。


そこまで行って、ようやっと産まれてくれました。


一路八という歌うたいと、いろいろでたくさんの命が結ばれることで、素敵な何かが産まれるといいな、なんて思いを抱きつつ、ライブの一番始めに歌っております。


| 音楽 | 06:13 | comments(0) | 一路八 |

明けましておめでとうございます

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。



平成29年、今年もどうぞよろしくお願いいたします。



 



今年は医療と音楽と、しっかり両輪を回していこうと思います。



 



何かが始まる年になるといいなと、思います。



 



頑張ります。



 



一路八



 



 


| 日常 | 20:33 | comments(0) | 一路八 |

祈りの万里

眠れにゃい。


一年半ぶりにSNSに凸したらば、交感神経がうはうはし始め眠れなくなってしまいました。


ので、闘病中に書きためた歌詞をちょいちょい上げてみます。起きて冷静になって頭抱えてしまったら下げます。



一昨年の秋、縄文時代からの口碑が残る場所へご縁があって行ってまいりました。


その時、表舞台には出ることのない、この国の歴史を聞きました。


美しくもあり、悲しすぎる程残酷で血なまぐさい物語がそこにはありました。


みんな、手探りで必死に自分を守りながら生きているだけなのに、ただ「何かが違う」だけで、何年も、何百年も、何千年も生き続けてしまう悲劇が生まれる。


嘘の上にも正義は存在できるし、それを信じ拠り所とする心に嘘はない。嘘だって時間の力が加わればいつか真実という名を得ることだってある。そして、それが誰かを救うことだってあるのだ。


ただ悲しいのは、そこに至るまでに、確実に確実に謂れのない苦しみを抱えざるをえない人々が存在していること。


平和って何だろう。


知ってしまったら。


そこから先はどうしたらいいんだろう。


そんな葛藤、パラドックスの中で出来た曲が「祈りの万里」です。




祈りの万里
詞・曲 一路八


あかがねの音渡る
この時に生まれ
あまねく照らす日の光と
瀬にたゆたう


人は流る
時もまた
違う思い 数多のまこと
今日も陽はさす


力なきこの身を抱く
川は瀬を速み哭く
いつの日か手と手を重ね合わせ…
夢は今も静かに


それぞれのまことを抱いて
人は怯え傷つけ
親とはぐれた獣の子のよう
必死に生きてるだけ


夢を見ていました
きれいな夢でした
誰かを傷つけるかもしれぬと
知らずに


解は違う
それもまた
託す思い 託される者
みな空の下


吹きすさぶ嵐越えても
越えられぬ傷がある
時よ 空よ 雨よ 吼える川よ
どうすれば流せよう


愛し君 今はいずこに
笑顔でいるのでしょうか
どうか優しくやわらかな風が
君と共にあるように


行かないで行かないで今
時があふれ波立つ
ちりぢりに舞う花びらのように
運命は行方知れず


悠久の祈りをたたえ
川は万里を流る
幾度も重ね迷い違えて
それでも私は行く

| 音楽 | 02:28 | comments(0) | 一路八 |

今昔前夜

そもそも、私は何者なのか。
両親から授かった名前と共に生きる私。
その名前に辿り着くまでの物語が私は知りたかった。

自分のルーツ。生まれた家、生まれた国、生まれた星、生まれた時代、そこにつながれた円のような立体のような軸。

座標を自在に変化させるために必要なルーツ。

それを紐解く中で出会った無数の名もなき物語。

誰よりも愛しい名もなき人びとに思いを馳せると、なぜだか、ただただ会いたくて会いたくて胸が苦しい。

そんな思いが溢れてできた曲です。



【今昔前夜】
作詞・作曲:一路八


光さす 暁の空
時はまた生まれゆく
幾度も 幾度も越え
満ちては 去りゆく


名もなき者 追われゆく者
血は続き 地をつなぐ
夢のあと 流れてめぐる
何も語ることなく


夜明けの風をまとい
一人崖に立つ
つながれし契りの果てに
結ばる時もあろう


空を裂きやってきたのだ
道なき道を綴り
刻まれし夢物語
君との約束


天を翔ける 地を駆ける声
私はここにいます
幾年もお慕い申し
君を探しています


幾億の痕を負い
君の影を抱く
会いたいよ 今 会いたいよ
空が哭いている


夜明けの風をまとい
一人崖に立つ
しなつ風吹かば凛の灯
燃ゆる火石動なく
| 音楽 | 01:20 | comments(0) | 一路八 |

一路八ワンマンライブ、無事終了いたしました!

一路八ワンマンライブ、無事終了いたしました!


ご来場の皆様、ありがとうございます。


たくさんの方に支えられ、今の私があることを、つくづく感じた1日でした。


反省点もたくさん…。
まだまだ頑張ります!!


どうか、これからもよろしくお願いいたします。


一路八拝
| 活動情報 | 00:03 | comments(0) | 一路八 |

一路八ワンマンライブ、本日です☆

日付変わって本日です。


一路八ソロワンマンライブです。


お越し下さる皆様、どうかお気をつけていらして下さい。


ご都合のよい方も、ぜひどうぞ。


一時間ほどのミニライブです。ささやかですが、今の私にできること、今の私だからこそできることをお見せしたいと思っています。


お会いできることを、楽しみにしております!


【一路八ワンマンライブ】
4月23日(木)
OPEN 19:45
START 20:00
場所 IwooNOGATA
http://www.iwoo-nogata.com/
チケット ?2000(ドリンク代別途?500)
 
 
【一路八プロフィール】
宮城県石巻市出身。
辨天堂、金剛流御詠歌金剛講所属。
シンガーソングライター。
1300年前より続く伝統音楽である御詠歌をベースに、ジャンルに捕らわれない音楽活動を展開している。
| 活動情報 | 00:20 | comments(0) | 一路八 |